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2015.4.15

第三十九回 宗教別のお葬式について

こんにちは。

今回は、「宗教別のお葬式について」についてお伝えいたします。

葬儀は「葬儀式(葬式)」とも呼ばれますが、この事からも葬儀というのは故人を悼み、弔うための大切な儀式であるといえるでしょう。
このとき、私たちは亡くなってしまった故人のあの世での幸せを願うと同時に、故人と遺族との間で新しい関係を築いていくこととなります。

そして、亡くなってしまった故人と新しい関係を築くということは大切な人の死を受け入れていくことでもあります。しかし、これは決して容易なことではないでしょう。
そこで必要とされてきたのが、葬儀の中での宗教的な儀礼です。

最近では無宗教葬など、必ずしも宗教にとらわれない新しい葬儀のかたちも出てきていますが、現在でも葬儀の中では宗教や宗教的儀礼は大きな意味や役割を持っているといえるでしょう。

そこで今回は異なる宗教やその宗派ごとにお葬式(葬儀)でのマナーやしきたりなど、さまざまな知識についてご紹介させていただきます。

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○宗教ごとのお葬式とその流れについて

先ほどもご説明させていただいた通り、一口にお葬式といってもそのかたちは宗教や宗派により大きく異なります。そこでここからは各宗教や宗派における危篤や臨終のときから葬儀までの間の流れについて順を追ってご紹介させていただきたいと思います。

【仏式】
《臨終を迎えたとき》

「末期の水」
故人が臨終を迎えた後、遺族など親しい方が亡くなった方の口に軽く水を含ませます。
これは亡くなった方の蘇生を願うものであり、たとえそれが無理であったとしても故人が死後の世界で喉の渇きに苦しむことのないようにという祈るための儀式です。

このとき、末期の水の取り方には厳密なきまりはありませんが、一般的には割り箸の先に脱脂綿をつけたものや新しい筆などに水を含ませて故人の口を潤します。
ガーゼなどを使って水を含ませても構いません。

なお、この末期の水は仏教に由来する儀式で釈迦がその死の間際に水を求めたという言い伝えからきているのだといわれています。

《ご遺体の安置方法について》

ご遺体は北枕にして安置します。部屋の間取りなどの問題で北枕にするのが難しい場合は西枕でも構いません。また、このときご遺体の顔には白い布をかけ、両手には数珠をかけて胸元に合掌させます。
胸元には、魔除けとして「守り刀」と呼ばれる短刀を少しさやを抜いた状態で置いたり、ご遺体の周りに上下逆さにして屏風を立てたりすることもあります。

なお、ご遺体をこのように安置するのは釈迦が亡くなったときに頭を北にして顔を西のほうに向けていたためといわれており、このときの釈迦の姿を「頭北面西右脇臥(ずほくめんさいうきょうが)」といいます。

《枕飾りについて》

ご遺体の枕元に白木の台か小机に白い布をかけてお飾りをします。
その上に香炉に線香を立てたものと燭台、花立てに樒(しきみ)という花を飾ったものを置きます。なお、この3つを合わせて「三具足(みつぐそく)」と呼びます。

さらに枕飾りには供え物として、水や鈴、枕飯(一膳飯)や枕団子を供えます。

《通夜の流れについて》

・一同着席
参列者一同は先に着席して僧侶が来るのを待ちます。

・僧侶入場
進行係が僧侶を案内する。参列者はやって来た僧侶を黙礼で迎える。

・僧侶による読経
だいたい30分~40分くらい。このとき参列者は静かに読経を聞きます。
なお、読経が始まったら楽に姿勢を取っても構いません。

・焼香
はじめに僧侶が焼香をして、その後に喪主、親族と続いてさらにその後にほかの参列者が席次の順に焼香をする。場合によっては読経の最中に焼香を行なう場合もあります。

・僧侶退場
参列者は僧侶を黙礼で見送る。進行係は僧侶を通夜ぶるまいの席へ案内する。

・喪主あいさつ
喪主から通夜の参列者へあいさつをして通夜ぶるまいへの参加を呼びかけます。

・通夜ぶるまい
通夜の後、参列者を別室に案内して酒食をふるまいます。本来は忌明け前なので精進料理を出すとされていますが、現在では精進料理にこだわらず、肉や魚なども通夜ぶるまいに出されているようです。

・喪主あいさつ
だいたい1時間程度で時間を見計らって喪主があいさつをして通夜ぶるまいを終了とします。

《葬儀・告別式の流れについて》

・一同着席
参列者一同は先に着席して僧侶が来るのを待ちます。

・僧侶入場
進行係が僧侶を案内する。参列者はやって来た僧侶を黙礼で迎える。

・僧侶による読経
読経がはじまり、僧侶による引導と授戒が行なわれる。これにより、故人が戒名を授かり仏門に入った証を与えられる。

・弔辞拝受、弔電奉読
前もって依頼をしておいた2名~3名の方のお名前をお呼びして弔辞を紹介します。
このとき、名前には「殿」または「様」と敬称をつけるようにしましょう。また、政治家や学者、僧侶の方をお呼びする場合は「先生」という敬称を用います。

また、弔電については2通~3通くらいを選んで司会者が読み上げます。
残りの弔電は名前だけを読み上げるのが一般的です。なお、終了後に弔辞と弔電は祭壇に供えるようにしましょう。

・僧侶による読経
再び、読経を行なう。

・焼香
通夜のときと同様に、はじめに僧侶が焼香をして、その後に喪主、親族と続いてさらにその後にほかの参列者が席次の順に焼香をする。このとき遺族は参列者のほうに向いて座りなおす。

・僧侶退場

・閉式の辞
司会者による閉式の辞で葬儀・告別式は終了となります。

【神式】
《臨終を迎えたとき》

先ほどご紹介した仏式の場合と同じ様に末期の水を取ります。この儀式は上記の通り、仏教に由来するものですが故人が神道を信仰されていた場合でも行なわれるのが一般的なようです。

《ご遺体の安置方法について》

ご遺体を「殯室(ひんしつ)」と呼ばれるご遺体を安置するための部屋に移します。守り刀や逆さ屏風などは先ほどご紹介した仏式のときのやり方と同様ですが、神式の場合はご遺体を北枕か東枕にします。

《枕飾りについて》

神式では枕飾りを整えることを「枕直しの儀」と呼びます。
枕飾りには「案(あん)」と呼ばれる神式の儀式のときに使う白木八足の小机、もしくは小机に白い布をかぶせたものに故人の生前の好物や洗い米や水、塩などを供えます。
神式の場合、このときに供えるものは肉や魚などのなまぐさものでも問題ありません。

《通夜祭の流れについて》

通夜祭は仏式の通夜にあたります。

・柩前日供(きゅうぜんにっく)の儀 納棺から出棺までの間、毎日朝夕に故人の生前好きだったものや洗い米や水、塩など供え二礼二拍手一礼の拝礼をします。このとき拝礼は喪主、遺族の順で行ない、再度喪主が拝礼した後に一同が合わせて拝礼をします。

・手水の儀 式場に入場する前に身を清めるための儀式。喪主、遺族、親族の順にひしゃくの水で左手を洗い、次に右手を洗う。その後に口をすすぎ、もう一度左手をすすぐ。

・修祓(しゅばつ)の儀
仏式の僧侶にあたる斎主が「祓所(はらえど)」と呼ばれる別室で「大麻(おおあさ)」という榊の枝に紙垂(しで)を取り付けたものを使って参列者をお祓いする儀式。

・一同着席
参列者一同は先に着席して斎主と斎員が来るのを待ちます。

・斎主、斎員入場

・祭詞奏上
斎主が霊魂を鎮めるための祭詞を奏上します。祭詞には故人の経歴や生前の功績などが織り込まれており、故人を崇め遺族の守護を祈願するものとなっています。
なお、このとき参列者は頭を会釈程度に下げた状態でこれを静かに聞きます。

・玉串奉奠
仏式の焼香にあたる儀式。榊の枝に紙垂をつけた玉串を神前に捧げます。
なお、玉串奉奠を行なう際には斎主、喪主、遺族、親族の順で行ない拝礼し、続いて他の参列者も席次の順に行ないます。

・誄歌奉奏
伶人と呼ばれる音楽を演奏する役割の人が故人を偲ぶ内容の歌を奉奏します。

・遷霊祭
室内の明かりを消し、故人の霊を霊璽と呼ばれる仏式の位牌にあたるものに移すための儀式。
霊が移った霊璽はご遺体を安置している部屋とは違う部屋(仮霊舎)に納めます。
その後、部屋の明かりをつけて一同で仮霊舎の前に着席し、神に供え物をします。(献饌)
そして、斎主が遷霊詞という故人の霊を霊璽に移すための祭詞を奏上します。

なお、この遷霊祭が終わると故人は粗神になるといわれており、やがてはその家の守護神となるとされています。

・斎主、斎員(通夜、葬儀の世話役係)退場

・閉式の辞

・直会(なおらい)の儀
通夜祭の後に行なわれる会食で仏式の通夜ぶるまいにあたる。
直会の場合は仏式の通夜ぶるまいと異なり、なまぐさものを食べても問題ないとされています。
ただし、神式の場合は葬儀の間は葬家で調理したものは参列者には出しません。
これは神道において死が穢れであるとされていることにくわえ、火が穢れやすいものであるともいわれているためです。
このような場合は仕出しなどを取って参列者にふるまうとよいでしょう。

《葬場祭・告別式の流れについて》

葬場祭は仏式の葬儀にあたります。

・手水の儀
通夜祭のときと同様。

・修祓の儀 通夜祭のときと同様。

・一同着席

・斎主、斎員入場

・開式の辞

・献饌の儀
斎員が三方と呼ばれる台に供物を乗せてひとつずつ供えていきます。
なお、供物は洗い米や水、塩などを供える。

・祭詞奏上、誄歌奉奏

・弔辞拝受、弔電奉読

・玉串奉奠

・撤饌の儀、誄歌奉奏
斎員が供えた供物をさげ、伶人が奉奏します。

・斎主、斎員の退場

・閉式の辞

【キリスト教式】
《危篤に陥ったとき》

・カソリック
神父(司祭)を呼び、もし本人の意識がまだある場合であれば罪の告白と赦しを乞う祈りを唱えることで、「赦しの秘蹟」が与えられます。秘蹟というのは神と交わるために行なわれる儀式のことです。
そして、次に額に聖油と呼ばれる油を塗って聖体(キリストの体を表すといわれているパンと血を表すといわれるぶどう酒)を授ける「病者の塗油」という儀式が行なわれます。
この儀式には今までの罪を告白し、解放の恵みを受けるという意味があるとされているので危篤状態であっても気を遣ってこれらの儀式を遅らせるようなことはかえってよくありませんので、なるべく意識のあるうちに行なうようにするとよいでしょう。


・プロテスタント
牧師を呼び、聖体を与える「聖餐式」を行ないます。なお、この聖餐式は危篤のときに限らず、本人の希望で好きなときに行なうことができます。

《ご遺体の安置方法について》

特に決まりはありませんが、仏式に習って北枕とすることが多いようです。

《枕飾りについて》

キリスト教式の場合、特に枕飾りをする習慣はありませんが、テーブルの上に白い布をかけて聖書や生花などを置くのが一般的です。テーブルの上に置くものは宗派により、以下のように異なります。

・カトリックの場合
ロザリオ、聖書、聖歌集などを置くのが一般的。

・プロテスタントの場合
燭台、聖書、十字架、賛美歌集などを置くのが一般的。

《通夜の集い・前夜式の流れについて》

カトリックでは通夜の集い、プロテスタントでは前夜式が仏式の通夜にあたります。

《通夜の集い(カトリック)》

・聖歌斉唱、黙祷
一同で聖歌を斉唱します。

・聖書朗読
一同で聖書の一節を朗読します。

・神父による説教
一同は静かに説教を聞きます。

・通夜の祈り
故人の冥福を祈り、一同で祈りを捧げる。

・献花
仏式の焼香にあたる。まず、最初に神父が献花を行い、それに続いて一同で献花を行なう。

・結びの祈り

・喪主あいさつ

・茶話会
通夜の集いが終わると軽食や茶菓が用意され、神父、遺族、参列者で故人を偲ぶための茶話会が催されます。

《前夜式(プロテスタント)》

・賛美歌斉唱
一同で賛美歌を斉唱する。

・聖書朗読

・牧師の祈り
牧師とともに一同で神に祈りを捧げます。

・賛美歌斉唱

・牧師による説教

・献花
仏式の焼香にあたる。まず、最初に牧師が献花を行い、それに続いて遺族から献花を行なう。

・茶話会

《葬儀ミサ・告別式の流れについて》

葬儀ミサは仏式の葬儀にあたります。

《葬儀ミサ(カソリック)》

・開祭
罪を祓うために行なわれる。ろうそくに復活の火をともし、棺には聖水を注ぐぎ献香する。

・言葉の典礼
聖書の朗読、聖歌斉唱が行なわれた後、神父による説教が行われる。
その後、一同で祈りを捧げる。

・感謝の典礼
神に受け入れられることを祈り、遺族が聖体(パンとぶどう酒)を捧げる。

・赦祷式
キリストの来臨と死者の復活を祈るための儀式。

・告別式
聖歌斉唱や告別の祈り、結びの祈り、献花などが行なわれる。なお、弔辞拝受、弔電奉読は神父が退場した後に行なうのが一般的です。

《葬儀式(プロテスタント)》

・奏楽
オルガン演奏が行われます。このとき参列者は黙祷し、遺族や棺が入場してきた際は起立して迎えます。

・賛美歌斉唱

・牧師による聖書朗読
聖書朗読の間、一同は祈祷します。

・賛美歌斉唱

・牧師による追悼説教
故人の略歴を紹介し、聖書の教えを説く。

・賛美歌斉唱

・祝祷
一同で神の祝福を願い祈ります。

・奏楽

・告別式
弔辞拝受、弔電奉読や賛美歌斉唱、献花などが行なわれます。

○宗教ごとの香典の表書きと金額の目安について

ここまでは宗教ごとの通夜、葬儀などのお葬式についての知識をご紹介してきましたが、お葬式の際になくてはならないのが葬儀に参列したときにお渡しすることになる香典です。

特に香典にどのくらいの金額を包めばよいのか。また、どのような表書きにすればよいのかなど知っておかなければならないことがいくつかあります。しかし、香典の金額やその表書きはお渡しする相手やその方の宗教・宗派によっても大きく異なります。

そこでここからはそれぞれの宗教ごとの香典の表書きと金額の目安にご紹介させていただきたいと思います。

【表書き】

(仏式)
「御霊前」「御仏前(※浄土真宗以外は四十九日以降に使うのが一般的)」「御香典」「御香料」

(神式)
「御霊前」「御玉串料」「御榊料」「御神前」

(キリスト教式)
「御霊前」「御花料」「弔慰料」「御ミサ料(※カトリックのみ)」

【金額の目安】
自分との関係 金額の目安
5万円~10万円
兄弟姉妹 3万円~5万円
友人・知人 3千円~1万円
勤務先の社員 3千円~1万円
隣近所の方 3千円~5千円

いかがでしたでしょうか。
今回は、宗教別のお葬式についてご紹介させていただきました。
お葬式には宗教ごとの違い以外にも様々なマナーや知っておきたい事柄があります、今後も葬儀のマナーやお葬式に関する様々な事を取り上げてご紹介させていただきますので、よろしくお願いいたします。

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