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2015.4.12

第三十八回 安易に散骨を選択してはいけない!

こんにちは。

今回は、「安易に散骨を選択してはいけない!」についてお伝えいたします。

映画やTVドラマで、散骨するシーンをご覧になった方も多いと思います。感動的なシーンとして描かれており、作品によっては、散骨のシーンがクライマックスのように描かれているものもあるくらいです。昨今、散骨を行なう業者も出てきていますので、映画やドラマでなくとも、散骨をする事ができるようになってきました。
映画やTVドラマでは、葬儀、散骨のシーンに感動して終わりですが、現実には、散骨後もご遺族の人生は続きます。そのため、「自然に還る」「映画に感動したので自分の時もそうしてほしい」「墓なんて不要」「好きだった海や山で眠りたい」などの理由で、安易に散骨を選択することなく、選択は慎重にされるのがよろしいでしょう。
当ブログでは、散骨についてのご説明の他、イメージと現実の違いや散骨の費用、散骨して後悔した事例などもご説明させていただきます。

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○散骨とは

散骨とは、お骨を粉末にして撒くことです。撒く場所は海や山となります。
生活用水として使用されている川や、人の出入りが頻繁にあるような山等、他の方の迷惑になるような場所へ撒くのは常識的ではありませんし、場合によっては法律違反となりかねません。また、風評被害にも気を配る必要があります。散骨した場所の近くで農作物を作っていた場合、散骨したことで、その農作物のイメージが悪くなることも考えられますし、散骨が比較的頻繁に行なわれている場所の周辺の土地にはあまり住みたがる人がいないというような事も考えられます。

【海洋散骨】

海洋散骨とは、海へ散骨することです。方法としましては、船で海に出て船上より撒く方法の他、ヘリコプターから海に撒くといった方法もあるようです。
便宜上「撒く」と記載いたしましたが、実際は、水溶性の袋に粉末状にしたお骨を入れて、その袋を海に投げ入れるようです。

【山や陸地への散骨】

海洋散骨の他、山への散骨も行なわれているようです。山といいましても、実際には樹齢の長い大木の下に撒くという方法にて行なわれているようです。海と違い、陸地での散骨は特に気をつける必要があります。

  • ・他人の私有地には撒かない
  • ・なるべく人目を避ける
  • ・近隣への配慮
  • ・散骨場所に花束やお供え物等を大量に置かない。もしくは、そうしたものは置かない
  • ・自宅の庭などへの散骨の場合、特に近隣へは配慮する
【国外での散骨】

昨今、国外での散骨を考える方もおられるようですが、だからといって、観光目的で入国し、勝手に撒くことは許される事では有りません。実際に、ハワイで勝手に散骨された方が罪に問われたケースも有ります。
ただ、最近では、こうしたお客様のニーズにこたえるため、ハワイやオーストラリアなどでの散骨をサポートする業者も出てきました。

○散骨の実際

本項では、実際の散骨についてのご説明と致しまして、一般的な散骨の流れ、散骨の費用、映画などでの散骨のイメージと現実の違いについてご説明させていただきます。

【一般的な散骨の流れ】

一般的には、四通りのケースがあります。

  • 1.業者に依頼して、ご自身のご家族、知人・友人の方で行なう場合。
  • 2.業者に依頼して、複数のご家庭の方々と合同で行なう場合。
  • 3.業者に依頼して、ご自身で散骨するのではなく、業者に散骨の代行を依頼する場合。
  • 4.業者に依頼せず、ご自身で全て行なう場合。
《1と2の場合》

散骨に関しては、葬儀や告別式のような定型化された式次第というものは無く、散骨することのみが目的となります。ここでは、その中でも比較的多く見受けられる流れについて記載いたします。なお、ご予算と対応業者次第では、自由が利くことが多いため、故人を偲ぶセレモニーとして執り行いたい場合は、施行業者との綿密なお打ち合わせと、ご予算をご用意されることをお勧めいたします。

  • 1. お骨を粉砕(散骨業者に散骨を依頼すると、お骨の粉砕も請け負う業者がほとんどです)
  • 2. 場所や日程の確認
  • 3. 友人、知人への連絡(施行業者やプラン内容、ご予算によっては、ご遺族のみの場合もありますが、友人や知人を呼べる場合、場所や日程の連絡をします)
  • 4. 乗船、または入山
  • 5. ご遺族代表のご挨拶
  • 6. 散骨(海洋散骨の場合、環境保全のため、水溶性の袋に入れて撒くことが推奨されています)
  • 7. 献花、献杯(献花については、花びらが推奨されています。海洋散骨であれば環境保全のためですし、山への散骨の際は、環境保全の他、花束等の目立つものを供えるのは、人目につくという理由もあります)
  • 8. 黙祷
  • 9. 終了
《3の場合》

散骨の代行を行なっている業者も複数あります。散骨を希望される場所が遠方にある場合や、ご高齢で外出が困難な場合等に利用されるようです。また、ご遺族が直接散骨される場合よりも、多くの場合で費用が安いので、そうした理由からも利用されることがあるようです。
代行ですので、流れというものも無く、散骨代行に対応している業者に依頼するのみです。業者によっては、散骨証明書(法的な意味合いは全くありません)や散骨場所の地図を送付するサービスを行なうこともあるようです。

《4の場合》

散骨をご自身で行なう場合、まず、お骨を粉砕するところから始めます。粉骨道具の貸し出しを行なっているところもありますし、粉骨のみを請け負う業者もあります。また、筆者は試した事は有りませんが、根気があれば、乳鉢で粉砕するという方法もあるようです。
散骨に適した散骨場所は慎重に選ぶ必要があります。法的には、節度を持って行なえば罪にならないといいますが、近隣住民には迷惑でしかありません。また、自宅に撒くのなら問題ないだろうという方もおられると思いますが、ご自宅の周りに全く人家がなければ、トラブルも起こらないかもしれませんが、そうでなければ、ご近所の方には間違いなく迷惑です。風に飛ばされてお骨の粉が他人の庭に入ったという事になれば、ご近所の方は当然怒るでしょう。また、そのようなことがないようにしたところで、ご自分の家の隣に他人のお骨が撒いてあるなんて、想像しただけでも嫌だと思う方が大半です。
そのため、ご自宅にしろ、山や川辺にしろ、近隣への配慮、自然への配慮は十分に行なうべきです。散骨する事をご近所に知らせることや、花束やお供え物を飾って、いかにもここが散骨場所だとわかるようなこともするべきではありません。
また、繰り返しになりますが、海への散骨の際は、自然環境に配慮して、水溶性の袋のご用意を忘れない事です。

【散骨の際の服装】

特に決まりがあるわけではございませんが、葬儀のように喪服ではなく、平服が一般的のようです。また、意識的に黒色や紺色の衣服を着るということもないようです。
靴は、なるべく歩きやすく安定するものを勧められることが多いようです。これは、海洋散骨の場合は船上からとなることが多く、山での散骨も足元のよいところばかりではないためでしょう。

【散骨の費用】

散骨の費用については、その内容にもよりますので、一概に言えません。現地で散骨される場合で、数万円程度のプランの費用の多くは合同で散骨するタイプのようです。それ以外の一家族のみで行なわれるプランの費用は、最低でも十万円前後からとなっているようです。また、代行を依頼した場合の費用は、数万円からのようです。
また、粉骨のみを依頼した場合は、数万円のようです。

【イメージと現実の違い】

散骨といいますと、映画やドラマでは感動的に描かれる場合がほとんどです。しかしながら、現実には、前述したように、近隣への配慮等、様々な気遣いの上で行なわれるべきものです。
また、映画やドラマ、散骨業者のホームページ等では、比較的沖の方のきれいな海に、豪華な船から散骨をするシーンや、陸地であれば、よく手入れがされており、かつ、人通りの全くなさそうな、素晴らしいところへの散骨シーンなどが描かれています。 しかし、現実は、全て金額次第です。
海洋散骨であれば、何十万円、何百万円も出せば、豪華な船からオーシャンブルーの海へ散骨することも可能でしょう。山や陸地への散骨であれば、管理の行き届いた、散骨専用の敷地に撒くことができるでしょう。また、それぞれの場合において、かけた金額の分だけ、豪華なセレモニーができるでしょう。それは、日本国内に限らず、海外の海でもお金を出せば出来ます。
しかし、そうした費用をかけずに行う散骨は、海洋散骨であれば、いかにも漁港という匂いの中、陸地に近い灰色の海に投げ入れるだけで、何をするでもなく、すぐ港に戻る事になるでしょう。また、散骨は自然に還るといわれますが、このようなところに散骨されたお骨は、ヘドロに埋もれるか、下魚のえさとなることでしょう。
山や陸地への散骨では、たしかに人通りは少なそうですが、荒れた雑木林のようなところに、撒くだけ撒いて、すぐ撤収です。さらに、撒いた後、雨が降れば、散骨場所はたちまち泥だらけとなり、そんなところにあるお骨は物悲しくみえます。
散骨代行にいたっては、全く縁のない他人にお骨を預けた上、必ずしも、環境の良いところに撒かれるとは限りません。
ご自身で散骨をするにしても、代行業者に依頼するにしても、安価で済ます場合や悪徳業者に依頼してしまった場合などは、感動も何もなく、厳しい言い方をすれば、お骨を捨てにいったようなものになってしまいます。

○散骨での後悔

イメージされている散骨と現実の散骨の違いについてはご理解いただけたと思います。
それ以外でも、散骨を選択した際にこんなはずではなかったとの後悔の声があります。お骨は撒いたら最期、二度とお手元には戻りません。そうしたことなどから、後悔される方がおられるのも事実です。

○親族からの反対

散骨が認知されてきたとはいえ、抵抗をお持ちの方も多いため、故人の希望であったとしても、その親族が猛反対することもあります。また、散骨のことを直前まで話していなかった場合、火葬後、もしくは、散骨直前などにそれぞれの現場で揉めるということもあります。

○散骨と法律

日本の法律では、お墓に納骨することが当然で、散骨についての明確な記載はなく、それは、2015年現在においても同様です。しかしながら、昨今では散骨を希望される方も出てきたため、刑法190条を根拠に、葬送目的で節度を持って行なえば法律違反とならないようにしているというのが現状です。

○散骨とお墓

全てのお骨を散骨してしまっては、お墓に入れるお骨がなくなってしまいます。そのため、分骨をするという選択をされる方がおられます。
また、最初から、お墓は不要で、全て散骨される方もおられます。
分骨してお骨がお墓にあるとはいえ、一部しか入っていないと思うと、やるせない気持ちになる方が多いようです。
また、お墓を作らなかった場合、毎年、散骨場所までお参りに行くというのも大変なものです。かといって、何年もお参りしないと、やはり気持ちの整理がつかないという方もおられます。

いかがでしたでしょうか。

今回は、「安易に散骨を選択してはいけない!」について、ご紹介させていただきました。
イメージや費用面のみを考えて散骨を選択される前に、当ブログが読まれることを切望してやみません。

今後も葬儀のマナーやお葬式に関する様々な事を取り上げてご紹介させていただきますので、よろしくお願いいたします。

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