スタッフブログ

2015.4.12

第三十七回 宗教者へのお礼について

こんにちは。

今回は、「宗教者へのお礼について」についてお伝えいたします。

お葬式を執り行う際、様々な費用が発生します。そのなかで僧侶にお渡しする「お布施」のように、宗教者に対する謝礼を思い浮かべる方も多いと思います。しかし宗教者への謝礼は、それぞれの宗教によって名称や表書き、渡し方などが異なるので気をつけなくてはなりません。またお葬式のときに、謝礼をどのくらい包んだらよいのか・・・と悩まれる場合もあるでしょう。そこで今回は、「宗教者へのお礼について」わかり易くご紹介させていただきたいと思います。

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○宗教者へのお礼のマナー

お葬式でお世話なった寺院、神社、教会へは、ご遺族(喪主と親族代表)がお葬式の翌日か遅くとも翌々日までにお礼を伝えに行きます。服装は平服でもかまいませんが、喪服に順ずるものがよいでしょう。お布施などの謝礼金はここで納めてください。その際に感謝の気持ちを込めて菓子折り(日持ちがよいもの)などを忘れずに持参し、それにのせて渡します。

お葬式の日に宗教者へ直接謝礼金を渡し葬儀後のあいさつを省くケースも増えていますが、現金を一日中持ち歩かなければいけなくなるため避けましょう。
どうしても日程の都合がつかないときにはお葬式の当日、精進落としなど会食の後に渡します。その際には「本来は直接おうかがいしてお礼を申し上げるべきところでございますが」と、お詫びをしてからお礼をしましょう。

○謝礼の包み方

謝礼金は無地の白封筒に入れるか奉書紙に包んでお渡しします。
お香典ではお札を裏向きにして入れますが、お布施は表向きで入れます。またお香典の場合と異なり、古いお札を使用する必要はありません。
先方に不幸があったという訳ではではないので、不祝儀袋や水引きがかかった封筒は使用しません。葬儀社によっては、お布施袋などを準備してもらえます。
封筒は袱紗(ふくさ)に包んで持参し、お渡しする際には袱紗を開きお布施袋を盆や菓子折りなどにのせて差し出しましょう。このときに表書きが相手方から読めるよう、向きに気をつけます。手渡しや、直接床に置くことは失礼にあたります。

○宗教による違い

【仏式の場合】

日本のお葬式は約9割が仏式で行なわれています。

《お布施の起源》

元々は仏や僧侶、さらには貧しい人に対して衣食などを与えることがお布施の由来です。仏教修行において欲望や自我を捨てることの実践が布施でした。
お布施の「布施」という言葉はサンスクリット語で「檀那(ダーナ)」といいます。これは「清浄な心で人に法を説いたり、物品を与えるなど施しをする」という意味です。また仏教における六つの修行をさす六波羅蜜(ろっぱらみつ、ろくはらみつ)から来ています。

「お布施の起源」
布施(ふせ) 人に施しを与えること。
持戒(じかい) 戒律を守り、省みること。
忍辱(にんにく) 苦しくても耐えること。
精進(しょうじん) つねに努力すること。
禅定(ぜんじょう) 心を落ち着かせ、安定させた状態で自己反省すること。
智慧(ちえ) 正しく判断力をもち、ものごとの真実を見る目をもつこと。

お釈迦様は六項目を実践することで、煩悩が消えて悟りの世界に到達できると教えています。布施というと「お金や財物を出すこと」と思いがちですが、大きく三種類あります。

  • 一、金品・衣服・食料を施す「財施(ざいせ)」
  • 二、仏法を説く「法施(ほっせ)」
  • 三、恐怖や不安を除く「無畏施(むいせ)」

僧侶に読経の謝礼として金品を渡すことがこれに通じることから、謝礼として金品を施すことが「布施」、「お布施」と言われるようになったようです。お葬式において、僧侶は法要を営むことによって法施を施し、ご遺族はこれに対して感謝して財施でお応えするというのが本来の考え方です。

お布施は僧侶個人でなく寺院に納めるべきものです。寺院へのお経と戒名(法名、法号)をいただくことに対しての謝意を表します。お布施はご遺族の“志”ですので、本来お布施の金額に決まりはないのです。

お布施の金額(相場)は地域や各寺院により異なりますが、お葬式の規模やお家柄、菩提寺とのお付き合いの度合い、僧侶の人数、遺族の経済状態などでも変わります。僧侶に直接「他の檀家さんはどれくらい包んでおられますか?」と尋ねても決して失礼には当たりませんので、金額に迷う場合は葬儀の前に伺っておきましょう。最近はお布施に規定を設けているお寺も見られるため、こちらから尋ねれば具体的な金額を示してくれることもあるようです。その場合は提示された金額に従い、特に上乗せする必要はありません。
僧侶がどのくらいの金額を妥当だと考えているか聞くことは大切ですが、納得できる金額でなければ説明してもらい、用意が難しいようであればこちらの事情をお伝えすることは失礼ではありません。
「お気持ちで結構です」など具体的な金額を提示してもらえない場合や直接尋ねにくいときは、地域の葬儀社や檀家総代などにご確認ください。またお布施を渡すときに、七七日忌までの法要や納骨の日程などについても相談しておくとよいでしょう。

《表書き》

「御布施(おふせ)」など
通常は戒名、通夜、葬儀、繰り上げ初七日読経を一括してまとめます。
寺院によっては「お布施」と「戒名料(法名料、法号料)」を分けて包むようにしているところもありますので、「お布施」と一括するか迷われるときは僧侶に事前に確認しましょう。
お葬式に二名以上の僧侶を招いた場合も、お布施の包みは一つにします。導師(お葬式を主だって行う僧侶)以外の僧侶へは「御礼」として導師の半額を目安に人数分を割り増しして包むのが一般的のようです。

《全国的な相場》

お布施の全国の平均的な金額は50万円前後のようですが、東京都の場合はもう少し高く63万3千円になっています。

《一般的な戒名別の金額の目安》
信士(信女) 約30万円
居士(大姉) 約40~50万円
院・信士(信女) 約50~60万円
院・居士(大姉) 約70~100万円
院殿・居士(大姉) 約100万円~

寺院によっては、つけていただく戒名の種類によって金額が異なるといわれています。
地域や宗派により大きく異なるので、上記はあくまで相場です。

《お布施が必要な理由とは》

スタッフブログ第三五回でもご説明させていただきましたが、お布施は寺院そのものの維持・運営の資となるものです。ひとつの大きな建物(寺院)の運営を維持していくことは非常に大変なことです。また寺院の維持費以外にも墓地の管理や僧侶が身につけるものを維持するためなど、様々な費用が必要になるためお布施がなくてはならないのです。

【神式の場合】

神官への謝礼は基本的に仏式と同様で、葬場祭の当日もしくは後日あらためてお渡しします。斎主、斎員、伶人(楽師)それぞれに分けて包みます。

《表書き》

「御神饌料(ごしんせんりょう)」
「御祭祀料(おさいしりょう)」
「御玉串料(おたまぐしりょう)」など
御神饌料の「神饌」とは神前にお供えする神様の食べ物のことを指し、“神饌に代えて”という意味合いがあります。

【キリスト教式の場合】

神父や牧師へのお礼は教会への寄付という形で行い、特に金額に決まりはないようです。

《表書き》
カソリック系 「御ミサ料」、「御霊前」など
プロテスタント系 「記念献金」、「御霊前」など

「御ミサ料」という言葉は、カトリックに限定されます。カソリック系は伝統的な儀式に非常に厳格で、プロテスタント系は比較的自由で柔軟な印象があります。
神父や牧師個人、聖歌隊やオルガンの奏者に対してお渡しする場合は「御礼」「謝礼」としてお包みするとよいでしょう。また「御礼(おんれい)」は宗教・宗派を問わず使用できます。

市販の封筒を使用する場合、十字架が描かれているものがキリスト教用です。
金額については神式・キリスト教式での相場は20~40万円のようです。仏式と同様に、金額に迷うときは宗教者に直接尋ねるか、葬儀社に相談しても構いません。

○御車代、御膳(御食事)料の準備

お葬式の際に宗教者にお渡しするお礼は、謝礼金以外に「御車代」と「御膳料(御食事料)」が必要となります。

御車代 自宅などに来ていただく場合の交通費としてお渡しします。
遺族側で送り迎えをしたときや、自ら運転して来られた場合も包むのが一般的です。5千~1万円程度が目安ですが、御車代は移動費ですから距離により大きく変動します。また、宗教者を招くたびに毎回お渡しします。
御膳(御食事)料 宗教者が精進落としや直会など会食への出席を辞退されたときに包むのが一般的です。あらかじめ同席していただけるか、聞いておいた方がいいでしょう。お布施や御車代などと一緒にお渡しします。5千~1万円程度が目安です。

○その他の注意点

宗教者への謝礼金は相続税の対象になる財産から控除されます。金銭を受納したら必ず領収証(山納証)を発行するところもありますので、忘れずに受け取りましょう。ところがお布施は御本尊にお供えするものであり、領収証を発行しないという見解の寺院なども中にはあるようです。

いかがでしたでしょうか。今回は、宗教者へのお礼についてご紹介させていただきました。
金額や渡すタイミングなどが分かりづらく少し面倒に思える宗教者へのお礼ですが、本当の意味をよく理解しご自身が納得した上でお包みすることでイメージが変わってくるのではないでしょうか。また、お葬式の際の金銭トラブルを避けることにも繋がります。

『みんなのお葬式』では、皆様からの事前相談を受けたまわっております。宗教者へのお礼なども併せてご相談に応じさせていただきますので是非、ホームページをご覧ください。

みんなのお葬式 お問い合わせページ

今後も葬儀のマナーやお葬式に関する様々な事を取り上げてご紹介させていただきますので、よろしくお願いいたします。

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