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2015.1.17

第二十八回 香典返しと返礼品について

こんにちは。

今回取り上げるテーマは、「香典返しと返礼品について」です。

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○香典返しをする

お香典は本来、故人の冥福を祈って手向ける香のかわりに霊前に供えるものですが、同時に相互扶助的な意味合いも多くあります。
したがって、忌明けを通知するご挨拶状に感謝の心を記せば、お返しをしなくても失礼にはあたりませんが、近年は香典返しをすることが多くなってまいりました。

【忌明けを迎えたら香典返しを】

お香典返しとは、仏式では七七日(49日)や五七日(35日)を満中陰」(まんちゅういん)といい、この日をもって忌明けとし一般的に忌明け法要を終えた後に、忌明けの報告と香典のお礼を兼ねて品物を贈ることを言い、これを「後日返し」あるいは「忌明け返し」といいます。
元来は、挨拶に伺って品物を直接渡すのが礼儀とされていましたが、交際範囲の広がりに加えて時間的な制約もあるので、一軒づつ伺うのは難しいのが現実です。現在は、品物にお礼の挨拶状を添えて贈るのが一般的となり定着しております。
最初に述べたとおり、香典本来の意味からいっても、きちんとお礼のあいさつをすれば香典返しをしなくても失礼にはなりません。
例えば、一家の生計を支えていた人が亡くなった場合、香典返しを省略し遺児の養育費に充てることが、香典をくださったかたがたへのご趣旨に報いることになるでしょう。
また最近では、故人の遺志により、香典を慈善団体やNPO法人または福祉施設・教育機関等に寄付することも多くなっています。その場合出来るだけ特定の宗教団体などは避け、香典をいただいたかたがたが納得してもらえる団体を選ぶことが大切です。
寄付した場合は、香典返しの必要はありませんが、現在では香典返しをされるケースが多いため、香典返しがあって当然とおもわれてしまうことも考えられます。
香典返しをしない場合は、その旨とその使い道をあいさつ状に付け加えるのが礼儀です。寄付先からいただいた礼状などをコピーして添えるのも、こちらの気持ちがよく伝わる方法と思われます。
また弔電だけをくださった方には、先方に負担をかけないためにも品物でのお返しは必要ありません。その場合は礼状を書いて感謝の気持ちを伝えるとよいとおもわれます。

【香典返しの最近の傾向や品物とその価格】

近年、合理的な返礼の手段として、葬儀社は通夜や葬儀の当日の「即日返し」(地方によっては「当日返し」・「その場返し」とも呼ばれます)を勧めており、葬儀当日に香典の金額に関係なく、一律の品物をお返しすることを言います。

その価格については一般的に、香典への返礼は「半返し」といわれています。
実質的には宅配費用もかかるので、三分の一程度が目安となり、品物の価格としては2,000円~3,000円が相場となっているようです。特別に多額の香典を頂いた場合など、その金額で不十分と思われたときは、後日さらに別のかたちで見合った価格のお礼をすることも考えられるでしょう。
品物については以前は消耗品、なかでもシーツやタオルなどの低価格の繊維製品が多かった時代もありましたが、現在では、受け取る側が自分で品物を選べる「フリーチョイスシステム」による香典返しも人気があります。「フリーチョイスシステム」とは、従来の香典返しに代えて、喪家側の決めた金額に応じた価格の商品を掲載したカタログを贈るもので、受け取った人はカタログの中からほしいものを選んで取り寄せることができます。
このシステムは、受け取る側がそれぞれの家庭に仏様なものを選ぶことはもちろん、喪家側にとっても品物選びに頭を悩ませることなく、また特に即日返しをする時には、場所を取らないことと数の過不足の心配をしなくても済む点から喜ばれているようです。
通夜・葬儀告別式当日の荷物にもならず、多様な価格帯や品物に対応できるのでこれが主流になるようです。
銘茶、タオル、陶器、寝具、石けんなどが一般的ですが、必ずしもこれにこだわることはありません。会社などの場合は、みんなで分けられるお茶やお菓子なども適しています。また、最近では靴下、ハンカチなども多いようです。

これらの品物がなぜ選ばれるか?いわれがありますのでご紹介いたします。

お茶 お茶を飲んで、故人を偲ぶというところからよく用いられます。
砂糖 仏の世界へ白装束で旅立つという意味て白砂糖が利用されます。消耗品なので相手に不幸がおよぶことを消滅させるという意味も含んでいるようです。
シーツ・タオル 仏式では、仏の世界へ白装束て旅立つための「さらし」が利用されていました。シーツやタオルはその名残りで使われます。
漆器 不幸を塗りつぶすという意味と、二度と不幸がないように色直しをする、というところから利用されることが多いようてす。
石鹸・洗剤 不幸を洗い流すという意味を含み、また実用品として贈っても喜ばれます。
陶器様 昔は死んだ後土に埋葬されていたところから、人間は土に帰るという意味を含めて陶器が利用されています。
家庭用金物 昔から金物は光るものとして、魔よけに用いられてきました。そのようなところからステンレスやアルミ・銅製品を贈るようになっています。
【香典返しの「即日返し」と「後日返し」のメリット・デメリット】
即日返しのメリット ・香典帳の整理が不要で、高額の香典をいただいた方に対してのみ商品の選択をおこなえばよいと思われます。
・葬儀代金として計上可能だから、相続税の金額控除対象となります。
即日返しのデメリット ・香典をいただいた相手方の好みに合わせた品物の選択が不可能です。
・いただいた香典の金額に応じた価格の商品の選択が可能です。
・通夜・葬儀日の会葬者が荷物となりかねない品を持帰る負担があります。
・当日のお渡した品が「香典返し」として理解されないことがあります。
後日返しのメリット ・香典をいただいた相手方の好みに合わせた商品の選択が可能です。
・頂いた香典の金額に応じた価格の商品の選択が可能です。
・通夜・葬儀日の会葬者が荷物となりかねない品を持帰る負担がありません。
・長年定着した方法であるので、理解が得やすいと思われます。
後日返しのデメリット ・お香典帳の整理が必要で、郵便番号や電話番号などを調べる手間がかかります。
・香典をいただいた相手方の好みや香典金額に応じた価格の商品選定が必要となります。
・葬祭費用とならない為、相続税の金額控除対象と認められません。
【宗教ごとに違う送る時期】

香典返しを行なう時期は、仏式では前述のとおり忌明けを迎えてから一ヶ月ほどの間が一般的です。忌明けまでに年を越してしまう場合は、五七日忌(35日)に繰り上げて早めに香典返しを行なうこともあるようです。
神式の場合は、仏式に準じて御神饌料への返礼品を送ります。帰幽後五十日目に当たる五十日祭の後とされるのが普通ですが、三十日祭後に送られても構いません。神式での香典返しは、仏式での場合と同じ様に、あいさつ状を添えて送りますが、文面に「成仏」「冥土」「冥福」などの仏教用語を使わないように気をつけましょう。
キリスト教の場合、本来はお返しを送る習慣はありませんが、仏式や神式と同様にお花料を頂いた方にあいさつ状と簡単なお礼の品物を送ることが一般的です。死を穢れたものとする考え方は無いため、仏式や神式のような喪中などの特別な期間は無く、カトリックでは、死後三十日目に行われる追悼ミサの後、プロテスタントでは、死後一ヶ月目に行われる招天記念式典の後に、あいさつ状を添えてお返しを贈ることが多いようです。

【香典返しの熨斗(のし)紙と表書き】

お香典返しに使う熨斗(のし)紙は地域と宗派により違うことがしばしばです。
蓮の絵が入ったものは、仏教の通夜・葬儀告別式・法要時の際に、喪家に対して贈る弔慰品や喪家よりの香奠返しの粗品に用いられるものです。蓮の絵のないものは、仏教・神道・キリスト教など各宗教共通に通夜・葬儀告別式・法要時の際に、喪家に対して贈る弔慰品や喪家よりの香奠返しの粗品に用いられます。
仏教の通夜・葬儀告別式時に「蓮絵入」を用いても、法要時に「蓮絵入」では喪の意味合いが強過ぎるとの理由で、「蓮絵なし」や「黄水引」を用いる場合があります。
黄白は関西の大阪・京都・神戸・奈良の都市部に限り、各宗教共通に通夜・葬儀告別式・法要時の際に、喪家に対して贈る弔慰品や喪家よりの香奠返しの粗品に用いられていたものです。現在では「佛水引」の蓮絵なしと同様に、法要時に「佛水引」では喪の意味合いが強過ぎるとの理由で、「黄水引」を用いる地区が増加してきています。
なお、仏教以外の神道やキリスト教の通夜・葬儀告別式・法要などの際には仏式のイメージの強い「佛水引」は避けて「黄水引」を用いるほうが適切かと思われます。
以上は、従来からの熨斗(のし)紙と表書きの方法ですが、最近ではデパートやノベリティー専門店から配送してもらうことがほとんどで、香典返しの品物には白の奉書をかけ、黒白の水引を結ぶのが正式ですが、現在は弔事用のかけ紙をかけるだけのことが多いようです。
香典返しとはっきり伝えれば、ほとんど商品価格への負担無くかけ紙をかけてくれます。その場合は送り先のリストとあいさつ状を持参する必要があります。もちろん前述の通り、宗教によってさまざまな決まりごとがあるので宗教はきちんと伝えましょう。

用紙:蓮入り
水引:黒白 結び切り 文字:うす墨 用途:仏式・・一般的
用紙:蓮入り 満中陰志
水引:黒白 結び切り 文字:うす墨 用途:仏式・・49日返礼
用紙:蓮入り 忌明
水引:黒白 結び切り 文字:うす墨 用途:仏式・・49日返礼
用紙:蓮なし 偲ぶ草
水引:黄白 結び切り 文字:うす墨 用途:神式
用紙:蓮なし
水引:黄白 結び切り 文字:うす墨 用途:キリスト教
用紙:蓮入り 初盆
水引:黒白 結び切り 文字:うす墨 用途:仏式・・初盆返礼
用紙:蓮入り 一周忌
水引:黒白 結び切り 文字:うす墨 用途:仏式・・一周忌返礼
用紙:蓮入り 三周忌
水引:黒白 結び切り 文字:うす墨 用途:仏式・・三周忌返礼

○礼状の書き方

香典返しのお礼状・あいさつ状の文例は、各宗教によって違い、禁句もあるので注意が必要です。
香典返し挨拶状に使用する用紙は、香典返しなどが売っている専門店で、和紙の奉書と専門の封筒を購入してください。
香典返しに添えるお礼状・挨拶状を書く際に、書いておくべき点があります。

  • ・告別式に際して弔問・会葬していただいたことに対する感謝の意
  • ・香典をいただいたことに対するお礼
  • ・忌明け法要の無事終了報告
【仏式の文例 その1 柔らかい文章】
謹啓
先般○○永眠の節は、心余る御弔詞ならびに御香資を賜りまして、心より御礼を申しあげます。歳月忌に法要を営み、墓参りを無事に済ませることができました。
本来であれば、お宅に伺い直接御礼申し上げるべきところではありますが、甚だ失礼ながら書中をもって謝意を表し、御挨拶申しあげます。
敬白
平成27年○月○日
喪主 ○○ ○○
住所○○○○○○○○
追啓 供養のしるしまでに粗品をお送り致しました。
【仏式の文例 その2 お堅い文章】
粛啓
時下益々ご清祥のこととお慶び申し上げます
陳謝先般 父 太郎儀永眠の際は御懇篤なる御弔詞を頂き且つ又御鄭重なる御供物を賜り御芳志の程 誠に有難く厚く御礼申し上げます
お陰を以ちまして七七日忌法要を滞りなく相済ませました
つきましてはさっそく拝眉の上 親しく御礼申し上げるのが本意でございますが略儀ながら書中をもちまして御礼旁々御挨拶申し上げます
敬具
平成27年○月○日
喪主 ○○ ○○
住所○○○○○○○○

頓首
追伸
就きましては供養のおしるしまでに心ばかりの品ではございますがなにとぞご受納下さいますようにお願い申し上げます
【キリスト教の文例】
謹啓
ご尊家様におかれましてはご清祥のこととお喜び申し上げます。
過日 故○○ ○○儀召天の折にはご懇篤なるご弔意を賜り、尚格別なる御献花を頂戴いたしまして心より厚く御礼を申し上げます。
そのお陰をもちまして滞りなく相済ませることができました。
本来であれば、早速拝趨のうえ御礼を申し上げるところでございますが、略儀ながら書中を以って御礼の御挨拶を申し上げます。
拝具
平成27年○○月○日
喪主○○ ○○
住所○○○○○○○○
【神式の文例】
謹啓
先般○○○○(俗名○○○○)帰幽の際はご懇篤なご弔辞を頂その上、ご鄭重なご供物を賜り誠にありがとうございました。
ご芳情の程厚く御礼申し上げます。
本日 命名○○○○○○○○五十日(三十日)祭に際し、心ばかりの品をお送りしましたので何卒ご受納くださいますようお願い申し上げます。
早速拝趨のうえ御礼申し上げるところで御座いますが、略儀ながら書中をもって謹んで御挨拶申し上げます。
平成27年○○月○日
○○○○
住所○○○○○○○○
追伸 就きましては偲ぶ草のしるしとして、粗品では御座いますが何卒ご受納下さいい。

以上、礼状の文例を四点紹介いたしました。

今回は香典返しと返礼品についてお伝えしました。

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