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2015.1.3

第二十六回 墓地・墓石の基礎知識③

こんにちは。

今回取り上げるテーマは、「墓地・墓石の基礎知識③」です。

前回の墓地、墓石の基礎知識②では、お墓とはから始まり墓石の種類、文字の刻み方、お墓をどう考えるかなどについて御案内させて頂きました。
今回も引き続き墓地、墓石の基礎知識について御案内していきます。

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○お墓をどう考えるか

【お墓の売買について】
《単身女性でもお墓の購入について》

墓地管理者にとっては、できるだけ無縁墓を出したくないため、以前は独身女性は歓迎されませんでした。
寺院墓地では今でも拒否されるケースも多くあるようです。
ですが近年、結婚を選択しない女性が増えてきているため、随分事情が変わってきました。
独身女性だけを対象にした永代供養墓も増えつつあり、公営の霊園でも独身女性が応募できるところも出てきています。

【お墓を転売できるか】

基本的には所有権は無く、使用権を買っているものであるため、売ると言うことはできません。
不必要になった場合は、基本管理者に返還するのが原則です。
中には、一部返還できない霊園もあるため注意が必要です。
公営墓地では、未使用の新しいものであれば、手数料の一部を変換してくれるところもあるようです。ただし寺院墓地では難しいようです。

【新しい葬送の形・永代供養墓】

ライフスタイルの多様化に伴い、お墓を取り巻く環境も変わりつつあります。
時代の変化に応じた新しい葬送の形を御案内しましょう。
核家族化が進むにつれて、後継ぎがいないためお墓を買えない人たちが増えています。
そんな中、注目されているのが永代供養墓です。

《場所》

永代供養墓は寺院墓地、民営墓地に設けられています。
公営墓地にも一部存在しています。
墓地の一角だけを永代供養墓地とする場合と、広範囲をスペースとしている霊園もあります。
「永代供養廟」として霊廟の形を取っているところもあります。
又、寺院の中に仏像を設けて、その中に真空パックした遺骨を納めて供養するところもあります。

《埋没方法》

埋没方法もその墓地によってかなり異なります。
個人墓、夫婦墓など一基ずつ墓石を建てて、納骨するところもあれば遺骨を合祀するところもあります。

《期限と供養》

永代供養の期限は寺院によってさまざまです。十七回忌、三十三回忌、五十回忌といった法要を区切りとするところから、寺院が継続するかぎりというところもあります。
期限が終了した後は、合祀される場合もあります。
供養の内容は命日や春秋のお彼岸、お盆の供養などが中心で、寺院によっては葬儀、開眼供養まで含まれる場合もあります。
それぞれの寺院がどこまで行なってくれるかをよく聞いて、相談したほうがよいでしょう。

【料金】

永代供養墓の料金は、約50万円~300万円位と幅広いようです。
永代供養料の他に供物料や葬儀費用などを含む場合もあります。
合祀墓の場合は、20万円以下で利用できるところもあり、あらかじめ料金の中に何が含まれているか問い合わせ確認しておきましょう。

【両家墓】

子どもの数が減少したことから、長男長女同士での結婚が増えているのが現状です。
その場合は、両家のお墓を守らなくてはいけないケースもあるため生まれたのが両家墓です。
両家墓には名のとおり両方の家名を刻みます。墓地によっては2つの姓名を刻むことを許可しない場合があるので、確認を取ったほうがよいでしょう。

【自然葬】

遺灰を海や空中へまく自然葬(散骨)は、埋葬のひとつの形です。
1991年に市民団体「NPO葬送の自由をすすめる会」が日本で最初に実施しました。
「節度をもってふさわしい場所で行なうのであれば問題ない」という国の見解もでており、法的な手続きも特に必要ありません。
費用は、合同葬で5万円~10万円、個人葬で10万円~23万円です。その他会費や文書作成費用等がかかります。「NPO葬送の自由をすすめる会の場合」遺骨を散骨する際には、他人の迷惑にならないようにまくなどの配慮は当然必要です。
生活用水のそばでまくことも避けましょう。
又、墓がないため、すべての遺骨をまいてしまうと、故人を偲ぶ場所がなくなってしまいますので、一部を手元に残したり、別の墓に納骨するのもよい方法です。
自然葬が増加する背景には、家系に対する考え方や少子化、非婚者の増加などありますが、自然葬の選択は慎重に行ないましょう。

○お墓を建てるには

お墓を建てるときに最低限知っておきたい法律知識について注意しましょう。

【墓地・埋葬などに関する法律】

「墓埋法」といわれる法律があります。ここでは墓地について、「墳墓(死体を埋葬し、又は焼骨を埋葬する施設)を設けるために、都道府県知事の許可を受けた区域」を言います。
墓地として許可を受けた区域外には、お墓を建てることができません。
自宅にお墓を建てたくても、建てることはできません。
ただし、遺骨を埋葬しない場合(記念碑)ならば建ててもよいのです。

【遺骨を埋葬するには埋葬許可証が必要】

お墓に遺骨を埋葬する時には、埋葬許可証を墓地の管理者に提出しなくてはなりません。
埋葬許可証は、次の手順で取りましょう。

  • ① 故人が死亡後、死亡診断書と死体火葬許可申請書を、市区町村役場に提出して火葬許可書いただきます。
  • ② 火葬許可書を火葬場に提出を行ない、火葬が終わったら火葬執行済を記入してもらいます。
  • ③ これが埋葬許可書となります。このほかに、墓地を入手した時に発行される霊園使用許可書(墓所使用権利書)が、埋葬の時に必要な書類です。
【墓地の使用権】

墓地を購入と言った場合は「使用権を取得するという意味にあたります。
この時の所有権は、お寺など管理者にあります。
お寺などの管理者に所有権はあっても使用権が認められないため、原則的には埋葬を拒否することはできません。
墓埋法では、「墓地、納骨堂の所有者は埋葬、埋蔵の求めを受けた時は、正当な理由がなければ拒んではいけない」とあります。
墓地の使用権をめぐっては、さまざまなトラブルが発生することもありますので、注意しましょう。

【お墓の相続】

お墓の相続については、民法で「系譜、祭具、墳墓の所有権は前条の規定にかかわらず、習慣に従い、先祖の祭祀を主宰するべき者がこれを主宰する」とあります。
さらに、継承者の指定は被相続人が行なうとされています。つまり、現在の継承者が次の継承者を指名することで、長男、あるいは配偶者が継承者になるのが一般的です。
話し合いで決まらない場合は、家庭裁判所が決定することになります。
自分の継承者を遺言で残すこともできます。
お墓の継承者は、墓地の管理事務所に届出を提出する必要があります。
墓地使用権者になると、檀家としての付き合いや、墓地管理料を払う義務が発生します。
又、お墓といっしょに仏壇などの祭具の継承、法要の施主として祭祀一切を行わなければなりません。ただし、お墓は遺産に入らないので相続税はかかりません。

【お墓を建てる前に気をつけること】

お墓を建てるとき、墓地の立地や墓石のよしあしなど表面的なことにのみとらわれがちです。
次に御案内するのは、お墓を建てる本当の意味、建てる前に決めておかなければならない事などについてです。

【お墓を建てる心構え】

お墓は単に「遺骨を収める場所」ではありません。先祖の霊を祀り、長年供養するための場所で、又先祖供養の気持ちを子孫に伝える教育の場所でもあります。
りっぱなお墓でも、お参りに行かないようでは本当の意味を成し遂げません。
お墓を建てることで、先祖への感謝の気持ちを養うことが大切です。
家作りと同じ様に、家族全員がお墓作りに参加できる温かな心が必要です。

【誰が建てるか・だれが守るか】

お墓は誰が建てるという決まりはありません。
長男が建てなくてはいけないと言うことでもないですし、分家になって新しくお墓を建ててもかまいません。又、兄弟がお金を出し合って親のお墓を建てることもあります。
一番大切なのは、建てた後に誰が責任を持ってお墓を守るかと言う点です。
特に、墓地を入手する時、ほとんどの霊園では後継ぎがいることを条件としています。
前にも述べたようにお墓を継承した場合、その使用権利だけでなく、祭祀のせきにんを負うことになり、将来、誰が継承するのかしっかりと考えた上で計画を進めなければなりません。

【お墓を建てる手順】

お墓を建てるには墓地の管理者、石材店、僧侶など多くの人々の協力が必要になります。
できるだけ計画的に行なうことが大切です。次の順で進めましょう。

  • ① 墓地を入手する。(使用許可がおりてからお墓を建てることができます)
  • ② 石材店を選ぶ。(事前に十分相談でき、アフターメンテナンスをしっかりしてくれるところを選ぶ)
  • ③ 石材店に注文する。(墓石に刻む内容を明確に)
  • ④ 工事の施工。(お墓の管理事務所に工事施工の手続きを取ります。完成まで1~2ヶ月です)
  • ⑤ 墓石の備え付け・開眼供養。(工事が終わったら開眼供養を行い、これで遺骨を埋葬できます)

○お墓の開眼供養について

【開眼供養とは】

新しいお墓が完成したら、開眼供養を行ないます。
これは僧侶の手によってお墓に魂を入れること意味しており、「入魂式」とも呼びます。
開眼供養と同時に、新しいお墓に遺骨を収める場合には、納骨法要も含めた供養となります。
又、すでにあるお墓に遺骨を収めるときも納骨法要を行いますが、実際に行なう供養の内容に変わりありません。

【開眼供養の行い方】

開眼供養を行なう日を取り決めたなら、菩提寺の僧侶に相談し指示にしたがって進めて行きます。
開眼供養を寺院の境内にある墓地で行なう場合は、まず本堂に参列者全員が集まります。
本堂の仏前に遺骨を安置し、僧侶の読経が始まったら、順に焼香をして行きます。
本堂での供養が終わり次第、全員そろってお墓に向かい墓前で簡単な読経、焼香を済ませ、納骨を行ないます。墓前には白い布を敷いた台の上に、打敷(金襴の布)を置き燭台や花立て、供物を置きます。このとき必要な仏具は、寺院で用意してくれますので、施主は供物だけを持参します。法要が終わった後には(お斎)を行ないます。

【開眼供養にかかる費用】

開眼供養の費用は次のようなものがあります。

  • ・仏具の借り賃
  • ・供物(菓子・果物)代
  • ・花代
  • ・納骨代(石材店に支払います)
  • ・僧侶へのお布施
  • ・法要のお斎の費用

開眼供養はおめでたい儀式なので、参列するなら紅白や金銀の祝儀袋を使います。
お布施の金額は、地方によって様々です。
本堂を使用する場合は、その分も考慮しておくとよいでしょう。
わからないことなどある場合は、檀家総代などに相談しましょう。

【開眼供養を行なうときの注意】

霊園で開眼供養を行なう場合は、管理事務所に僧侶手配を依頼することができます。
この時、墓前で使用する仏具は霊園で貸し出してくれることもあるので事前に問い合わせおきましょう。霊園で僧侶を呼んで法要を行う時は、お布施とは別に御車代を用意したほうがよいでしょう。
他に、開眼供養は仏壇を新たに購入した場合も行ないます。

このようにお墓を建てる時には、建てた後も納骨やお墓の管理など色々と行うことが多くあります。
前回同様に、一人で考えなくてはいけない部分もあるかとは思いますが、可能な範囲で色々な人に相談しましょう。
今後も、葬儀のマナーやお葬式に関する様々な事を取り上げてご紹介させていただきますので、よろしくお願いいたします。

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