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2014.12.25

第二十四回 墓地・墓石の基礎知識②

こんにちは。

今回取り上げるテーマは、「墓地・墓石の基礎知識②」です。

一口にお墓といってもそこに祀られる形態によっていくつかの種類にわけられます。
そこに実在するお墓には、建てた時代、当時建てた人の思いなど色々な経緯があることでしょう。そんな当たり前の様に建っているお墓について皆様にできるだけ細かくご説明させていただきます。

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○お墓の種類

【単独墓】

「一人に一基ずつ設けるお墓で、墓石にもその人の一人の戒名や名前が刻まれます。
墓地や霊園が不足している今日現在では、新しく建立する人は少ないようです。
ただし、特別な功績があった人などは先祖代々の墓とは別に建てる場合もあります。

【合祀墓】

先祖代々、複数の霊を祀るお墓で自分の子孫まで入れます。
通常は、墓石に「○○家先祖代々之墓」、「○○家之墓」、「○○家」などと刻みます。
新仏を祀る際には、そのつど墓誌(埋没者の名前を記した石碑)や石碑に戒名や名前を入れます。
又、墓所に代々の単独墓がある時は、ひとつの合祀墓にまとめることもできます。

【比翼塚(夫婦2人のお墓)】

夫婦のうちどちらかが亡くなった時に建てるお墓です。
同時に2人の戒名を刻んでおき、亡くなった方を黒く、生存中の戒名は朱色で塗ります。

【子どもの墓】

幼い子どもが亡くなった場合、地蔵の形で墓を作ることがあります。

【その他の墓】

企業の創立者や会社に貢献した物故社員を祀る会社墓、大災害による死者の慰霊などの目的で建てられる団体墓などがあります。
他に生きているうちに建てるお墓もあり、これを逆墓、寿陵墓といいます。

○お墓の構成

お墓は、墓石のほかにさまざまな付属品を伴って構成されています。

【墓石・納骨棺】

お墓の中で最も重要な位置を占めるのが墓石であり、形状としては、和型と洋型の他に、塔型、石型、自然石型などと色々な形がぞんざいします。
和型を参考にしますと普通は、3段から成っていて敷石の上に下台石、台石の順にのせ、その上に棹石がのるかたちになります。
墓石の下には骨壷を収める納骨棺(カロート)を設けます。
納骨棺は1平方メートルほどの広さで、地中式と地上式の2通りがあります。
地中式で棚があるものは6~7個の骨壷で収められるのが標準サイズです。
また、関西地方などでは、骨壷は使用せずに納骨の際は、遺骨を布袋に入れて収納する習慣があります。この場合は棚がない納骨棺を使用します。遺骨のみをカロートにまくところもあります。

【境界石・外柵】

隣接するお墓との境界を定めるのが境界石と外柵であります。
境界石は敷地の周囲を囲むもので、簡単な延石を敷くのが普通です。
他に、入り口をもうけたもの数十センチの高さの舞台式や階段式などが多く見られ、更に門柱や玉垣と呼ばれる外柵を取り付けた豪華なものもあります。
境界石には、他家との境界を区別するのにとても重要な意味を持っています。
墓所全体の基礎ともいえる部分であり、墓地の区画や景観、土地の性質などを考えてしっかりしたものを作る必要があります。

【敷板石・拝石】

お墓の入り口から墓石までの通路になるのが敷板石であり、更に墓石の手前には、一回り大きい拝石を埋めるとされています。

【花立て・水鉢・香炉】

お墓参りにおいてとても重要な役割をするのが、花立て、水鉢、香炉といった祭具です。
いずれも墓石の前に置くのが普通で、花立ては水鉢をはさんで左右一対設けてあります。
石台の上にステンレスやプラスチックの円筒をはめ込んだ形のものが一般てきです。
香炉には、穴に線香を立てる形のものだけでなく、浄土真宗などでは線香を寝かせる方式の香炉など装飾的なものもあります。

【墓誌・名刺受・供物台・塔婆立て】

最近の合祀墓でよく見られるのが墓誌です。
先祖の戒名、生年月日、享年などを刻みます。
この他に、名刺受や供養物台、灯籠、塔婆立てなど付属品がありますがこれらは一度に揃えなくても構いません。墓所の広さや予算に応じて少しずつそろえましょう。

【植木】

以前は、墓所に植えると言えば樒がほとんどでしたが、最近ではジンチョウゲやツツジ、モクセイなど花を付ける木も増えてきました。
基本的には、自由なのですが隣接するお墓に枯れ葉や実が落ちて迷惑をかけないようにしましょう。低めで、常緑樹、手入れの簡単なものがよいようです。

【墓所の広さ・墓石の大きさ】

墓所の大きさに特に決まりはありませんが、標準的に3平方メートルが一番多いようです。
墓石の大きさも自由に選ぶことができますが基本的な寸法が石材店で決められています。
角石塔型では、七寸、八寸、九寸、十寸型などとなっています。
この数字は、墓石の棹石の横幅を表します。
それぞれ、七寸(約21センチ)、八寸(約24センチ)・・・・・・となります。
棹石に比例して台石・下台石の大きさも変わります。
又、花立てや水鉢など墓石の付属品も、墓石の大きさに応じてサイズは変わっていき、全体のバランスを保ちます。
現在は、八寸と九寸型が最も多く建てられています。
お墓を建てるにあたっては、大きいだけで見栄を張るだけではいけません。
大きさよりも材質をよく選び、長年風化することのないものを選ぶことが大切です。
予算等も考慮し石材店に相談しましょう。

【お墓を建てる時期】

新しいお墓を建てる時期は、埋葬する遺骨が手元にある場合、一般的に3回忌までに建てた方がよいとされていますが、特に決まりはありません。
実際のところ、四十九日忌や百か日忌、一周忌などの法要に合わせてお墓を建てることが多いようです。

【すぐ建てられない場合】

墓地を購入してもすぐお墓を建てられない場合、もしくはすぐに必要でない場合は、境界石を入れ納骨棺を作っておけば墓石がなくてもお墓の役割はします。
自宅や納骨堂に遺骨を安置していた時は、納骨を済ませ木製の墓標を建てます。
その後に、境界石の上に玉垣と外柵を作り、門柱を構築します。
最後に、墓石等を建てて完成させます。これらの順序は前後しても問題ありません。

【生存中に建てる場合】

生前にお墓を建てることを「逆修」といいますが、この場合死後のお墓と区別するために、墓石に刻む戒名を朱色で塗っておきます。

○墓石の種類と文字の刻み方について

お墓を建てる上では形、材質に決まりはなく墓所の広さに応じ決めるのが一般的でしょう。
この後、代表的な墓石を紹介します。

【和型墓】

台になる石の上に長方形の棹石をのせたものが基本的な構成です。
台石は2段になっているのが普通で、角型の棹石を用いたものを角石塔型と呼び、角石の他に位牌型、角柱型(神道で用いる)、駒型などの石を用いることもあります。

【和型墓】

台になる石の上に長方形の棹石をのせたものが基本的な構成です。
台石は2段になっているのが普通で、角型の棹石を用いたものを角石塔型と呼び、角石の他に位牌型、角柱型(神道で用いる)、駒型などの石を用いることもあります。

【洋型墓】

角石塔型に対して、横長が特徴な石を用いるのが洋型墓です。
台石は1段が普通です。
石の形は台石に対して垂直なもの、傾斜しているものがあります。
洋型墓はモダンに見えるだけでなく、和型よりも安定感があり、近年人気が高まってきています。
公園墓地や霊園によっては、洋型墓で統一するように決められているところもあります。

【壁墓地】

都営霊園などに設けられたここ最近の新しい形のお墓です。
板状の墓石を壁に沿って設置し、台下の地下に設けられた納骨棺(カロート)に遺骨を安置します。
一般のお墓に比べ場所を取らないため、効率的に使えることから増加傾向にあります。

【その他】

有名人のお墓に多く見られるのが自然石でできていたり、故人を象徴したものピアニストならピアノの形や、バイク好きならバイクの形など個性的なお墓も増えてきています。

【墓石の種類と見分け方について】

墓石は、石材店に相談して決めます。色や材質に決まりはありませんが、関東以北では、黒御影石、関西以南では、白系統の御影石など地方により特徴があります。
元々経緯としては、近くで採れる石を用いたのが始まりです。
現時では、日本で使用する墓石の半分以上は、輸入されおり、地方性は薄れてきていますが土地の気候風土にあったものを選ぶことが重要視しなくてはいけないでしょう。

【墓石の種類】

お墓に使われている石の種類は、3000種類にもなるといわれています。
この中でも特に人気が高いといわれるのが花崗岩(御影石など)、斑レイ岩、閃緑岩、安山岩の4種類です。
これらの石の特徴は、硬質で風化に強いこと、磨けば光沢が出て美しいことです。
代表的な国産の石を3つほど上げてみましょう。

  • 「庵治石」:香川県産の花崗岩  青みを帯びた石目にうろこ状の紋様が浮かぶ、最高級品。
  • 「北木石」:岡山県産の花崗岩  淡黄赤色から灰色で風化が少なく、石目は中~粗粒。
  • 「本小松石」:神奈川県産の安山岩  ち密な灰色の石で墓石に多く使い、生産量が少ない。
【墓石の見分け方】

墓石を購入する際は、必ず石材店に出向き、現物大の見本をみましょう。
墓石は、大きいためカタログでとは、イメージが異なり、実物大が無ければ近くの墓地に行き、気に入った種類と同じ墓石を使っているおはかを見せてもらうとよいでしょう。
墓石を決める際には、材質のよしあしを判断することも大切で、基本な見分け方は石の粒子が細かいこと、表面にキズやアザ、シマが無いものが良質です。

【文字の刻み方について】

単独墓の場合は、故人の本名か戒名が中心で、「○○家の墓」、「○○家代々之墓」と刻むものが多いようです。分家の場合は、「○○家之墓」とするのが一般的です。
題目や経文を刻むのは、単独墓でも合祀墓でもかまいません。

【墓誌の活用】

合祀墓に祀られている人が増えて、墓石に書ききれなくなった分は墓誌に記入します。
普通は、埋没された順に向かって右から記入していきます。
故人の戒名、俗名、没年月日、享年の順に1行で刻みます。
墓誌を建てる位置は、墓石の右側か左側、どちらでもかまいません。その地方の習慣に従います。

○お墓をどう考えるかについて

【夫婦で宗教が異なる場合】

この場合に一番大切なことは、夫婦間でお互いの死後の葬儀や法事、お墓についてどうするか普段より話し合いをしておくことです。
同じお墓に入るか、別々のお墓に入るか。宗教、宗派が違う場合は、公営か民営のお墓に入るしかありません。他にどちらか亡くなった方の宗教、しきたりに合わせるかなどです。
どちらにしても菩提寺の住職に相談をしたり、子供たちにもしっかり伝えておくことが重要です。

【夫といっしょのお墓に入りたくない】

嫁入りという意識が希薄な現代において「夫の実家の墓にははいりたくない」や「夫といっしょはいや」などと考える人も増えています。
その場合は、自分で墓を建てるか、実家の墓に入れてもらうなどやり方はありますが後のことも考えなくてはいけません。実家の墓に入りたいと思っても守る遺族の合意が無くてはいけませんし、自分で建てた場合でも誰が面倒を見ていくのかと考えておかなければなりません。

【次男、三男の嫁が本家の墓に入れるか】

親族であれば基本入ること可能ですが、長男(後継ぎ)の承諾が必要となるでしょう。

【嫁に行った娘が実家のお墓を継承できるか】

女性だけの姉妹、一人っ子などの場合、両親のお墓を承継する場合があります。
そこで嫁ぎ先の姓名を彫ってよいかと言うことが考えられますが、寺院墓地の場合、嫁いだ姓の変わった娘に承継を認めない方針のところもあります。
その時は、嫁ぎ先の姓を入れることは不可能です。承継を含めて相談が必要となるでしょう。
公営墓地では承継は可能ですが、墓石に2つの名前を並べ刻むことについては条件があります。
使用者の死後、名義変更を行ない埋没の必要がある場合のみに限られています。
あらかじめ2つの姓名を彫ったり、2つの墓石を建てることはできません。
民営墓地は、それぞれに規定はありますが公営よりはやさしいと思います。
実家の墓を継いでも、自分の家名を入れなければならないということはありません。
家名を入れない墓に建て替える方法もあります。

【後継ぎのないお墓をどうするか】

後継ぎがいないお墓をどうするかというのは大きな問題です。他人でも承継者にはなれますが菩提寺等がある場合は、認められる範囲があるため比較的難しいでしょう。
後、永代供養を行なわなくてはならないため、供養料が必要となりますので他人では難しいでしょう。公営墓地の場合は、6親等まで認められていますが承継者の関係が複雑な場合は、関係書類の提出が必要となるでしょう。
生前に承継者をしていた時は、他人でもそちらが優先となります。
民営霊園では、使用規定はありますが承継者を定めないなどや園内の一角で永代供養を設けているところも増えており、そういう墓地を利用してもよいでしょう。

このようにお墓を建てる上では、場所、大きさ、素材から始まり承継的な部分など色々なことが出てきます。
一人で考えなくてはいけない部分もあるかとは思いますが、可能な範囲で色々な人に相談して納得、そして安心できるお墓を建てましょう。
今後も、葬儀のマナーやお葬式に関する様々な事を取り上げてご紹介させていただきますので、よろしくお願いいたします。

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