スタッフブログ

2014.11.10

第十回 キリスト教(カソリック・プロテスタント)葬儀について

こんにちは。

第十回の更新となります。
今回取り上げるテーマは、「キリスト教(カソリック・プロテスタント)葬儀について」です。

日本で行われる葬儀の約9割は仏式と言われていますので、キリスト教の葬儀に出席する機会は少ないかもしれません。しかし、ご自身はキリスト教を信仰していなくても、ご両親やお身内の方が信仰していたためキリスト教で執り行うことになったという方もおられます。
今回は、日本におけるキリスト教葬儀について、カソリックとプロテスタントそれぞれにおいて、その流れや個々の儀式について、また、よくある質問についてご説明させていただきます。

広告バナー

○日本におけるキリスト教

キリスト教が日本に伝来したのは16世紀で、ローマ・カソリック教会のフランシスコ・ザビエルによってもたらされました。当時のキリスト教徒はキリシタンと呼ばれ、布教後は庶民だけでなく、大名をはじめとする武士にも広まりましたが、その後、豊臣政権、徳川幕府がキリスト教を禁止しキリシタンを弾圧しました。そのため、表立った活動は見られなくなりました。
しかし、幕末以降、ローマ・カソリック教会、プロテスタントなどが続々と布教活動をはじめ、ついには、1873年(明治6年)に、明治政府はキリシタン禁制を解き、布教活動は黙認されました。
現在の日本において、ローマ・カソリック教会はカソリック中央協議会として活動を続けています。また、プロテスタントでは、日本基督教団、日本聖公会、ルーテル教会などが活動しています。

○キリスト教葬儀における家族葬について

家族葬といいますと、一般的には、故人様とごく近しい方、ご遺族や非常に近しいご親類の方のみで執り行う葬儀のことです。もちろん、キリスト教葬儀でもそういった形の家族葬は可能ですが、故人様、もしくは喪主様が、毎週ないしは隔週のミサのため、日常的に教会に通っておられる場合、神父はもちろんですが、同じく教会に通う方々が駆けつけてこられる事もあります。これは、教会が地域のコミュニティの場になっていることが多いためです。
次からの項目では、キリスト教・カソリック、キリスト教・プロテスタント、それぞれのについてご説明いたしますが、家族葬においても、ほぼ同様に進行します。

○キリスト教・カソリックでの葬儀

【キリスト教・カソリック葬儀における意味】

キリスト教・カソリックの葬儀について、「カソリック葬儀書 葬儀」(1993カソリック中央協議会)という本にまとめられています。
この本が発表される前、カソリックにおける死とは、裁きの時であるという認識が強いものでした。罪を赦されて天国にいけるかどうかの瀬戸際であり、死に対して、過度に恐れたといわれます。しかし、現在では、裁きの時というよりも、キリストが処刑されてから3日後に復活した事を指し、復活の恵みに感謝し、キリストの再臨と死者の復活を祈ることが、その意味であるとされています。また、神が、悲しみに暮れる遺族の助けとなって頂けるように祈るという意味もあります。

【キリスト教・カソリック葬儀の流れ】

ここでは、キリスト教・カソリック葬儀の流れということで、臨終の時から葬儀までをご説明させていただきます。
キリスト教には、「通夜」はありませんでしたが、日本の風習に合わせて、通夜に代る儀式が執り行われています。それだけにとどまらず、キリスト教・カソリック葬儀では、仮通夜や自宅での通夜、お焼香にも対応しています。

《臨終~納棺》
危篤状態、臨終に際しては、司祭を呼んで下記のように祈りを捧げる事が一般的です。
1.危篤状態において、臨終の祈りが行われます。場合によっては、聖体拝領(パンとぶどう酒を神に捧げることで、ご本人の門出に際しての糧とする)を授けられたり、病者の塗油(油を塗って祈る)を授けられたりします。
2.臨終に際しては、口に水を含ませたり、額に水を注いだりします。これは祝福をもって行われます。
3.納棺においては、祈りの時がもたれ、ロザリオや十字架が入れられます。また、聖水と呼ばれる、祝福された水を注ぎます。

《通夜の祈り、通夜の集い》

キリスト教・カソリックでは、通夜のことを「通夜の祈り」、「通夜の集い」などといいます。
家族葬であっても、一般葬であっても、故人様、ご遺族様の意思により、自宅ないしは教会のどちらかで行われます。下記の内容は、自宅で行われる場合、いくつか簡略化されることが多いようです。なお、下記は一般的な流れを記載しております。

  • 1.はじめの言葉を頂きます
  • 2.聖歌を合唱する、もしくは黙祷を捧げます
  • 3.招きの言葉を頂きます
  • 4.会葬者も一緒に聖書を朗読します
  • 5.説教を聴き、共に祈ります
  • 6.献香と焼香、もしくは献花を行います
  • 7.結びの祈りをします
  • 8.遺族代表の挨拶があります
《葬儀式》

キリスト教・カソリックでは、「葬儀ミサ」「ことばの祭儀」の2通りの葬儀式があります。前者は下記の内容に沿って行われるもので、後者は、下記から「感謝の典礼」を省略したものとなります。

【開祭】
  • 1.はじめの言葉
  • 2.入堂の行列と入祭の歌があります
  • 3.遺体への表敬を表します
  • 4.招きの言葉により、共に祈るよう招かれます
  • 5.集会祈願
【ことばの典礼】
  • 1.第1朗読
  • 2.答唱詩編
  • 3.第2朗読
  • 4.アレルヤ唱
  • 5.福音朗読
  • 6.説教
  • 7.共同祈願
【感謝の典礼】
  • 1.奉納の歌と奉納行列
  • 2.最期の晩餐の準備
  • 3.奉納祈願
  • 4.叙唱前句
  • 5.叙唱
  • 6.感謝の賛歌
  • 7.奉献文
  • 8.栄唱
  • 9.交わりの儀
【告別と葬送】

ここからは、一般的な告別式と同じように進行します。

※式次第の順番は喪主様や故人様のご意向により、変更は可能です。

  • 1.聖歌を合唱します
  • 2.故人の略歴を紹介します
  • 3.告別の祈りもしくは、詩歌を詠む、オルガンの演奏を行う等
  • 4.弔辞、弔電の紹介
  • 5.献香、焼香、もしくは献花
  • 6.遺族代表の挨拶

※祈りへの招き(故人との告別のために祈る事を勧められます)や結びの祈り(故人を神に委ねて、復活の日を祈ります)は適宜、上記の式次第の中に入ります。

《葬送と火葬》

告別が終わりましたら、出棺となります。柩に花を添えて、故人に別れを告げます。こうして、行列の中を退場しますが、その間、聖歌や鐘を鳴らして送ってもよいとされています。
火葬については、火葬の祈りがあります。また、拾骨については、火葬後の祈りがあります。

○キリスト教・プロテスタントでの葬儀

【キリスト教・プロテスタント葬儀における意味】

キリスト教・プロテスタントの葬儀は、神への礼拝であるとされます。従って、遺体がその場にあろうとも、あくまで、神へ礼拝していることになります。キリスト教・プロテスタントにおける葬儀の位置づけは、故人の冥福を祈ることや、慰霊や供養をするものではないということです。
こうした背景には、死者を生死一切の支配をする神に委ねるという考え方あります。キリストの死により人間の罪が神から赦され、そのキリストが復活することで死に対して打ち勝ち、神の国へ入る約束をしていただいているという恵みへの信仰があるためです。

【キリスト教・プロテスタント葬儀の流れ】

ここでは、キリスト教・プロテスタント葬儀の流れということで、臨終の時から葬儀までをご説明させていただきます。
キリスト教・プロテスタント葬儀でも、カソリック葬儀と同様に「通夜」はありませんでしたが、日本の風習に合わせて、通夜に代る儀式が執り行われています。しかしながら、キリスト教・カソリック葬儀と違い、仮通夜や自宅での葬儀、お焼香については、ほとんど対応していません。むしろ、そうした風習は、異教徒のものであるという認識が強いようです。
キリスト教・プロテスタントでは、聖書を重要視する傾向にあるため、葬儀にもそれが現れているようです。

《臨終~納棺》

危篤状態になった場合、早めに牧師を呼びます。牧師は祈り、病人や家族を気遣います。聖餐式(せいさんしき)については、可能であれば、この時に行ってもよいとされています。聖餐式とは、キリスト教・カソリックでいうところの聖体拝領(せいたいはいりょう)のことで、パンとぶどう酒をいただきます。
臨終されたら、すみやかに納棺することを勧められます。その際、遺族は祈ります。聖書を読んで祈ります。場合によっては、賛美歌が歌われる事もあります。

《前夜式、通夜の祈り、前夜の祈り》

キリスト教・プロテスタントの通夜は、「前夜式」と呼ばれる事が多いようです。他には、「通夜の祈り」「前夜の祈り」などと呼ばれる事もあります。
キリスト教・プロテスタントの通夜では、下記の内容にて通夜が行われるのが一般的です。

  • ※順不同です
  • ・聖書が読まれます
  • ・牧師の祈り、会葬者一同での祈りがあります
  • ・賛美歌を歌います
  • ・牧師により小説教があります。(内容は、感話、奨励が多いです)
《葬儀式》

葬送式や記念礼拝と呼ばれる事もありますが、一般的には、葬式や葬儀と呼ばれます。自宅で行われることはほとんどなく、基本的には教会で行われます。一般的な式次第としては、下記となります。

  • 1.奏楽(オルガン演奏が行われ、会葬者は黙祷をします。また、遺族や柩が入場した際には、起立して迎えます)
  • 2.聖書が読まれます(招きの言葉として)
  • 3.賛美歌を会葬者も含めた全員で歌います。
  • 4.聖書が読まれます(説教として)
  • 5.祈祷として、祈りが捧げられます
  • 6.賛美歌(ここでは、故人が好んだ賛美歌を歌う事が多いようです)
  • 7.説教(故人について、特に生死に関わる内容となる事が多く、故人の略歴が紹介されることもあります)
  • 8.祈祷として、祈りが捧げられます
  • 9.賛美歌
  • 10.祝祷(この祈りは、遺族や会葬者に向けたもので、神の祝福がありますようにと祈ります。この時、一同起立したままで祈りを受けます)
  • 11.奏楽(祝祷に続いて行われ、一同起立したまま黙祷します。これで葬式が終わります。

弔辞や献花、献香、遺族代表の挨拶などは、この奏楽の後に行われることが多いですが、場合によっては、賛美歌の後や、献花の前に遺族代表の挨拶がきたりする事もあります。

《葬送と火葬》

火葬については、火葬の祈りがあります。また、拾骨については、火葬後の祈りがあります。

○キリスト教葬儀についての疑問

ここでは、キリスト教葬儀について、比較的よく聞く疑問について、Q&A方式でご説明させていただきます。

Q.服装はどうしたらいいですか?
A. 当ブログの第二回 お葬式(家族葬)では、どんな服装をすれば良いの?にかかれているような服装で、可能な限り洋装がよろしいでしょう。
Q.不祝儀袋にはどのように書いたらよいのでしょうか?
A.カソリックでは、「御ミサ料」「御花料」「御霊前」、プロテスタントでは「御花料」「御霊前」と書くのが一般的です。なお、「御ミサ料」はカソリックのみで、プロテスタントでは使われませんので、注意が必要です。
Q.賛美歌や聖歌を歌った事がなくて不安です。
A.多くの場合、受付で歌詞カードを配られますので、それを見ながら周りに合わせて歌われるのがよいでしょう。
Q.キリスト教葬でもお焼香があると聞きました。作法はどうしたらよいのですか?
A.キリスト教・プロテスタント葬儀ではほとんどありませんが、キリスト教・カソリック葬儀の場合は、お焼香に対応している事もあって、キリスト教葬儀であっても、お焼香をされる機会がありますが、その際、当ブログの第三回 お葬式で慌てない!お焼香の仕方・作法について、に記載いたしました各宗派での作法を参考にしてください。なお、無宗教である場合や宗派がよくわからない場合、一般的には、お焼香は3回される方が多いようです。

○弊社でお別れ葬、家族葬、一般葬をご依頼いただいた場合について

弊社では、お別れ葬・家族葬(式場・自宅)・一般葬(式場・自宅)をご用意しております。当ブログでキリスト教葬儀についてご紹介差し上げましたが、弊社にてお葬式をご用命いただけましたら、キリスト教葬儀にも対応させていただきます。
費用に関しましては、下記のリンクよりご確認ください。

みんなのお葬式 料金プラン

弊社のご用意いたしておりますプランは、いずれのプランにおきましても、設定した費用の中でできる限りのことをさせていただいております。
設定料金のほか、お坊様などの宗教者へのお礼の費用、マイクロバス等の移動にかかる費用、返礼品の費用、お食事の費用は別途となります。
上記の各費用につきまして、移動にかかる費用は、式場と火葬場が隣接している場合、必要ありません。また、返礼品の費用につきましては、葬儀スタッフとお打ち合わせいただき、ご予算をお決めいただきますが、ごく近いお身内の方だけで、ご不要と判断されましたら必要ありません。同様に、お食事の費用につきましても、ご不要と判断されましたら必要ありません。

また、弊社では、お客様のご質問にお答えし、ご希望に沿ったお見積りをご提示する、事前相談を無料で受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

みんなのお葬式 お問い合わせ

いかがでしたでしょうか。

今回は、キリスト教葬儀(カソリック・プロテスタント)について、ご紹介させていただきました。
キリスト教葬儀は、仏式の葬儀と比べると、随分違う雰囲気で戸惑われる方もいらっしゃる事と思います。本ブログがそうした方々の一助になる事ができましたら幸いです。
今後も、葬儀のマナーやお葬式に関する様々な事を取り上げてご紹介させていただきますので、よろしくお願いいたします。

広告バナー

お問い合わせはお気軽にご相談ください

お問い合わせはこちら

  • 0120-505-828
  • 日本全国、24時間、365日いつでもご相談ください。

事前相談・お問い合わせ

【他の記事を読む】
キリスト教イメージ

一覧に戻る

グローバルナビ画像①
グローバルナビ画像②
グローバルナビ画像③
グローバルナビ画像④
グローバルナビ画像⑤